転倒での骨折を防ぐ
強い骨をつくり、維持するためには、筋肉や関節を動かす運動をして骨に負荷をかけることが大切です。筋力やからだのバランスカが衰えると、転倒して骨折しやすくなるので、その意味でも運動が不可欠。ここで紹介する3つの体操に加え、ウオーキングなどの有酸素運動を行うと、骨密度を高める効果が期待できます。
①下半身全体の筋力を高める「スクワット」
・肩幅より少し広く足を広げて立つ
・腰を後ろに引きながら、ゆっくり膝を曲げ、ゆっくりと元の姿勢に戻る
・腕でバランスをとり、膝はつま先から前に出ないように
・1セット5~10回 1日1~3セット
②バランス力を高める「片脚立ち」
・両手を腰に当て、片脚を床から5~10⊂m上げて静止する
・転倒しないように、机や椅子など、つかまるものがある場所で行う
・左右1分間ずつ 1日1~3回
③ふくらはぎの筋力をアップ「かかと上げ」
・両足をやや開いて立ち、かかとをゆっくり上げ、ゆっくり下げる
・壁や机などに手をついて行ってもよい
・1セット10回~20回 1日1~3セット
宇宙飛行士は骨量の減少を防ぐため、毎日2時間の運動をしている
無重力の宇宙では、骨に負荷がかかりません。そのため、骨の代謝バランスがくずれ、非常に速い速度で骨量が失われていきます。長期滞在した宇宙飛行士を調べたところ、骨粗しょう症患者の約10倍もの速さで骨量が減っていたことがわかりました。
このため、現在の宇宙飛行士は毎日2時間の運動が義務付けられています。骨を強くするには運動が不可欠です。地上にいる私たちも、無理のない程度に毎日運動をしましょう。