膵臓がんのハイリスク群は積極的に検査を

第一段階は血液検査と鹿部超音波検査

「膵臓がんの初期は自覚症状がほとんどありません。できるだけ早く発見するために、膵臓がんのリスクのある人は、積極的に人間ドックなどで腹部超音波検査を受けてください」と話すのは、東京女子医科大学消化器内科准教授の清水京子先生。

清水先生は、膵臓がんの代表的なリスク因子として、「親きょうだいで膵臓がんになった人がいる」「血糖値やヘモグロビンA1cが急に高くなった」「慢性膵炎がある」の3つをあげます。

膵臓がんを見つける第一段階の検査は、血液検査と腹部超音波検査です。血液検査で、血糖値やヘモグロビンA1c以外にチェックしたいのがアミラーゼ。その値が高ければさらに膵アミラーゼやリパーゼ、CEAやCA19-9などの膵臓がんの腫瘍マーカーを調べます。

「リスク因子がない人も、血液検査の項目はチェックしていただきたいです」(清水先生)

リスクがある人は、定期的な検査を

超音波検査では、膵管の拡張や、のう胞の有無など、膵臓がんを疑う所見が確認できます。

血液か超音波で気になる点があるときは、造影CT検査とMRCP(MR胆管膵管撮影。MRIの一種)検査が行われます。造影CTでは膵臓は白く見えますが、がんは黒っぽくなります。MRCPでは、膵液の流れが正常かどうかわかります。

造影CTやMRCPでがんが疑われ、もっと詳しく見たいときは、超音波内視鏡検査に進みます。超音波を発するプローブを内視鏡で胃の中に入れるので、腹部超音波検査より膵臓がはっきり見えます。有用な検査ですが、できる医師の数が少なく、受けられる施設は限られます。

「これらの検査でがんと診断され、かつ手術できる場合は、通常、手術をします。さらに鑑別が必要なときや、手術できないときなどは、治療方針を決めるために超音波内視鏡下針生検を行って診断を確定します」(清水先生)

超音波内視鏡検査でもはっきりしない場合の検査としてERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)が行われることもあります。

精密検査でがんではなかった場合も、リスク(膵臓がんになった家族がいる、のう胞があるなど)がある人は、定期的な検査をすすめられることがあるので、それに従うようにしましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする