空の巣症候群にならないための対策は

巣立つ前から準備をしておくことが望ましい

「自分はもしかして空の巣症候群かも?」と思ったときは、どう対処すればよいのでしょうか。

決まり切ったマニュアルはありませんが、先進的な医療技術と行き届いた患者ケアで世界的に知られる、アメリカ・メイヨークリニックによる医療情報では、次のような対処法を提案しています。子どもが巣立ってからではなく、巣立つ前から準備をしておくことが望ましいといえます。

・時期を受容する……「あのとき私はこうだったから」と、自分が巣立ったときと、子どもを比較しない。子どものサポート役として、できることに集中する。

・接触をもちつづける……たとえ巣立ったあとでも、家族であることに変わりはない。たまに会ったり、電話をしたり、メールやSNS、ビデオチャットで話すこと。

・助けを求める……喪失感で悩んでいるときは、一人で抱え込まないこと。友人など気が置けない人と、気持ちを共有すること。

・前向きでいること……子ども以外に生きがいを見つける、趣味や仕事をもつこと。

妻に兆候がみられたら夫は夫婦関係の再構築を

前述したように、空の巣症候群は夫婦の危機を招く恐れがあります。妻に空の巣症候群の兆候がみられたら、夫は面倒くさがらずに新たな活動の場に連れ出すことも大切です。たとえば旅に出かけるのは、余裕のある世代ならではの特権です。

あるいは、なかなかできなかった趣味を始めたり、美術館やコンサートに出かけるのもよいでしょう。四国のお遍路巡りをして、夫婦の絆が強まったという人もいます。

夫婦のコミュニケーションをふやす、第二の人生を夫婦で楽しく過ごすための人生設計を立て直す、また夫婦で新しいチャレンジをすることは、自分自身を元気にするだけでなく、巣立った子どもにも安心を与え、思う存分活躍できる下地をつくることにほかなりません。

空の巣になったとしても、巣を壊してはいけません。子どもが困ったとき、傷ついたときに、いつでも立ち寄れる「古巣」を守ることはとても大切です。人間の巣と烏の巣との決定的な違いはこの点ではないでしょうか。

→「空の巣症候群」で心配な症状が

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