動脈硬化に拍車をかける「喫煙」をストップ

特定健康診査(メタボ健診)の質問票には、喫煙習慣の有無をたずねる項目があります。喫煙は、高血糖・脂質異常・高血圧と同様に、動脈硬化やメタボの危険因子になります。喫煙習慣のある人は、すみやかに禁煙を始めましょう。

特定保健指導の対象者を判定するとき、喫煙習慣はリスクの1つとして換算

タバコの煙には数千種類もの有害物質が含まれ、肺がんをはじめ、全身のさまざまな病気の原因になります。生活習慣病やメタボも、その例外ではありません。疫学調査などの結果から、喫煙習慣のある人は、次のようなリスクのあることがわかっています。

・喫煙と高血圧が重なると、いずれも該当しない人と比べて、脳卒中や心臓病で命を落とす危険性が約4倍高まります。

・喫煙すると、血液中の中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールが増加し、HDL(善玉)コレステロールが減少します。また、喫煙と脂質異常が重なると、脳梗塞や心筋梗塞にかかりやすくなります。

・喫煙すると血糖値を下げるインスリンというホルモンの効き具合が悪くなります。そのため、血糖値が上昇し、糖尿病に約1・4倍かかりやすくなります。また、喫煙と高血糖が重なるとさらに動脈硬化が進み、喫煙しない人と比べて約1・5~3倍、脳梗塞や心筋梗塞で命を落とす危険性が高くなり、腎臓の働きも低下します。

・喫煙とメタボが重なると、動脈硬化が進み、いずれも該当しない人と比べて、約4~5倍、脳梗塞や心筋梗塞にかかりやすくなります。

このように、喫煙はメタボとともに動脈硬化を加速する一因になることから、メタボ健診では、喫煙を「高血糖」「脂質異常」「高血圧」と同等の危険因子とみなしています。メタボ健診の検査数値の結果が「動機付け支援」でも、喫煙が加われば「積極的支援」の対象になります。

知っておきたい受動喫煙の害

タバコの煙には、喫煙者が吸う「主流煙」と吐き出す「呼出煙(こしゅつえん)」、そして火のついたタバコか
ら立ちのぼる「副流煙」があります。タバコの煙に含まれる有害物質のなかには、主流煙より副流煙にたくさん含まれているものが数多くあります。

喫煙者のそばにいると、呼出煙と副流煙の影響を受け、肺がんや心筋梗塞をはじめ、全身のさまざまな病気のリスクが高まることがわかっています。自分のためだけでなく、周囲の人の健康のためにも、禁煙に取り組むことが大切です。

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