認知症のサインと予防ハウツー:MCIの特徴

MCIによく見られるのは、物忘れの多発、歩く速度の低下、嗅覚の衰え

認知症予防に詳しい鳥取大学医学部保健学科教授の浦上克哉先生は、MCIについて次のように話しています。

「もっとも多いアルツハイマー型認知症の手前にあるMCIの場合、記憶力の低下は目立つものの、自分の物忘れを自覚しており、ほかの認知機能はおおむね正常なのが特徴です。アルツハイマー型以外の認知症のMCIでは、意欲・注意能力・判断力の低下など、記憶障害以外の症状も現れてきます」

MCIの期間は約5年といわれており、この期間のうちに何も対策をしないでいると、1年後には約12%の人が、数年後には半数以上の人が認知症へ移行するといわれています。最新の研究で、物忘れの多発以外にMCIの状態をいち早く発見する方法がわかってきたと浦上先生は話します。

「アメリカのアルバート・アインシュタイン医科大学が行った調査によると、MCIの疑いのある人は健康な人に比べて歩く速度が遅く(秒速80cm以下)、歩幅も狭く、からだのバランスが不安定でふらつきやすいことがわかっています。また、私たちの研究グループは、記憶障害より先に嗅覚の衰えが現れやすいことも突き止めています」

物忘れやこれらの症状に思い当たる人は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。まずは、かかりつけ医に相談し、物忘れ外来や、神経内科、精神科、脳神経外科などを紹介してもらうとよいでしょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする