下半身の筋肉量低下がロコモを悪化させる

筋肉量の低下が顕著に現れる部位は「脚」

年齢を重ねるにつれて、体重を支えている腰や脚の筋肉量が減少します。すると、ひざや腰にかかる負担が大きくなり、ひざ関節や腰の骨が傷んで痛みを感じるようになります。

このように、加齢にともなう運動器の障害によって、将来要介護になる危険性が高い状態を「ロコモティブシンドローム(略してロコモ)」といいます。

初期の段階では、痛みや不自由を感じないことが多いため、無自覚な人がほとんどです。筋肉量の低下は、30歳ごろから10年に5%の割合で進行し、60歳以上でその割合は加速するとされています。

筋肉量の低下が顕著に現れる部位は、脚です。脚の筋肉量が減少すると、歩行が不自由になり、転倒する危険性が増加します。お年寄りの転倒・骨折は、寝たきりに直結します。

体内の大きな筋肉は主に脚にあります。体温を生み出す発熱器官は筋肉ですから、下半身の筋肉量が減ると、当然ながらつくられる熱量も減少します。すると下半身が冷えるようになり、節々に痛みや不調を感じるようになります。

また、下半身の筋肉は血液を心臓に送り返すポンプの役割もしています。筋力が低下して血液循環が悪くなると、疲れやすくなります。「寒くなると腰やひざが痛くなる」という人がいますが、これは体温が低くなることで血流が悪くなり、毛細血管のすみずみまで血液が行き渡らなくなるためです。血流が悪化すれば酸素や栄養分も届かず、細胞の新陳代謝がスムーズに行われなくなります。

本来であれば血液によって回収されるはずの炎症物質が、血流の悪化により腰やひざ部分に取り残されると、痛みが発生してしまいます。こうした痛みは、入浴などで体を温めると和らぐことは周知の事実です。

このことからもわかるように、体の冷えはひざ痛や腰痛を引き起こす原因となります。したがって、下半身の筋肉量低下による腰や脚の冷えも、ロコモを悪化させる原因になっているといえます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする